公益社団法人 法皇青年会議所 公益社団法人 法皇青年会議所

第29代理事長

第29代理事長 守屋 真梨子

Society 5.0 新しい社会像

2020年、世界は大きく変わりました。新型コロナウイルスの影響により、これまでの当たり前の生活が当たり前でなくなり、人々の生活はもちろんのこと、 医療、行政、仕事や産業、教育にも大きな影響を及ぼし、世界経済もストップするという、予想もつかなかった時代を私たちは過ごしました。 しかしながら、そのような時にも青年会議所活動が止むことはなく、地域や子どもたちのためにできることを模索し、リモートでの企業見学や講演会など、 これまでとは違う様々な形で、活動をしてきました。2025年、新しい生活様式も久しく、そんな時を過ごしたことも、もはや忘れ去られるほどに時代は変わりました。 テレワークをはじめとする様々なオンライン、ネットワーク化、生成AIの発達など、デジタルシフトの加速などにより教育も大きく変わり、新しい社会像、 新しい価値観が多様化し、これまでよりも「個」が尊重される時代になりました。より各々の「個」の存在を認め合いながら影響し合い、 成長していくといった相互理解、相互支援が求められるようにもなりました。また、2025年には20年ぶりに日本で「大阪・関西万博」が開催されます。 持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献と日本の国家戦略 Society5.0*の実現を目指し、さらなる経済発展やイノベーション創出等の効果を期待しています。 しかしながら、超高齢社会を迎えることによる「2025 年問題」は、少子化の進行とともに高齢化率の高さ、人材不足の深刻化、医療・介護負担の増大、事業承継問題など、 中小企業のみならず、雇用や医療、福祉といったさまざまな分野へ多大な影響を及ぼすとされています。 また、現時点で安定している企業も、備えがなければ、2025 年問題の影響を受けて競争力を失いかねません。このような時代の変化の中、 これからの社会に求められるもの、新しい価値を創造していける法皇青年会議所でありたいと思います。

JC活動で得るもの

JC活動は無駄である。お金も時間も使って、なんのためにやるのか。もちろん活動そのものは無駄ではありません。 しかしながら、地域のため、自分のため、答えは正直、やってみた本人にしか得たものは分かりません。 仕事への影響なのか、仕事では得られない経験なのか、人脈なのか、新しい価値観なのか、自分自身の成長か、経験したからこそ得られるものしか、ここにはありません。 よく、時間は皆に平等であるが、経験だけは誰にもとられない、と言います。同じ時間の中で、どれだけ多くの経験ができるか、 それらの経験で得た喜び、悔しさ、達成感、問題解決力、人脈、これらは自分だけの財産であり、価値観の幅を広げることにつながり、人間力を高めることにつながります。 JC活動を仕事に活かせるか、意識的に活用することもあれば、無意識のうちにできていることもあります。 ただ、私は他人から見れば一見、無駄と思われる経験も多い人生には、より豊かで楽しい人生を彩ることが出来るのではないかと思っています。 生まれた時から、どのように生きるか決まっている人はいません。生まれた国、時代、環境、選べないことはありますが、 自分の人生を決めることは、すべては自分の意志であり、その花を豊かに咲かすのは自分自身です。 「人生は公平ではない。そのことに慣れよう」とは、ビル・ゲイツの言葉です。人生は不公平だからこそ、自分の魅力を磨き、 ふいに訪れるチャンスをつかむことが大事であり、それができる人が有意義な人生を送れるのです。 人生を豊かにするもの、それはなにか。 仕事、家庭、趣味、 それぞれに楽しいことがあり、そのような余裕や無駄がある人生のほうがよっぽど面白いと思います。それらの多くを体験させてくれるものが、JC活動にはあると思います。 私自身、26歳で入会した当時は、 地域のため、子どもたちのためといわれても正直ピンと来ていませんでした。 しかし、12年続けていく中でようやく、自分の価値観の広がりやJCで経験したことの面白さに気づくことがあります。 これまで育ってきた環境の中で、 当たり前のように参加していた地域のイベントや新しい体験ができる場を提供してくれていたのは、 今、我々がしているように、多くの大人たちが次世代の子供たちのためにしてきたことであり、これらの活動は大変素晴らしいことであります。 これは、仕事だけをして、JCに入っていなければ、気づかなかったことです。 成功体験を仕事に生かす。ただ無意識に参加しているだけでは意味はないかもしれませんが、 青年会議所では、小さな成功体験を人よりも多く経験することが出来ます。 その中で「同じ目標をもった仲間」「一緒に仕事ができる仲間」「一緒に成し遂げられる仲間」「自分より先をいく仲間」この仲間に出会えることは何よりも自分自身を成長させてくれます。

求めるもの

百花繚乱とは、 彩り豊かな多くの花が咲き乱れるさまであり、転じて、多くの素晴らしい人材が同じ時期にたくさんの素晴らしい成果を残すことを指します。 自分自身が花々であり、みんなが生き生きと調和している、そこで最大限に自身を輝かせてほしいと思います。JC活動における主役は、青年会議所団体ではなく、 メンバーである自分自身です。青年会議所は、 チャレンジ出来る場であって、才能、能力を思う存分に発揮することが出来る場でもあります。 今では、個性的であることが認められ、個性を美しく発揮することが尊重される時代になってきました。 しかし、「個」とは本当の一人ではなりたちません。多様性が認められる時代のなか、「個」 が輝くため、大きな成果を得るには、 組織や集団でこそ「個」の個性、才能を最大限に発揮できるのです。個人での「点」の活動が「面」となり、つながり、広げることが出来る人や組織のひとつが青年会議所です。 「個」を伸ばし、伸ばした「個」を「公」のために発揮できることが大事ではないか。個人がこれまで以上に主体的に活動できる時代だからこそ、 誰もが「公」の意識を育むこと、そこに青年会議所の意義が存在するはずです。外に出て様々な経験をし、人脈を広げること。新しい価値観を生むイノベーションとは、 複数の知の新しい組み合わせから生まれるものです。メンバー全員が、JC活動を楽しむ中で昨日の自分よりも1%でも多く成長し、チャレンジすることでセンスを磨く。 多くの人と関わることで、より自分自身の持ち味を最大限に生かし、多彩に咲き誇れる場でありたいと思います。JCに所属するメンバーも大きな会社から個人事業主まで様々です。 会社でも家族でもない、この組織だからこそ得られるものがあります。JCのメンバーは、仕事でやりたいことが出来ている人も多いかもしれません。 しかし、会社では、しないといけないこと、やりたくてもできないこと、などももちろん多く存在します。しかし、JCでは、やってみたいことを最短で具現化することが出来る機会があります。 個人の才能、能力を最大限に生かせるのが、JCの良さであり、20代、30代という若い私たちに、今しか出来ない、多くの経験と知識を得る機会を作ってくれます。 これらは今後の人生において、私たちの人間力を高めることに大きく影響し、より一層成長出来るはずです。

30周年に向けて

時代はニューノーマル。 組織の中に多様な人材を入れること。すごいスピードで変化する時代に我々自身もついていかなければなりません。 社会や時代は変化しても、 変わらないことが大切なこともあります。1997年、四国中央市合併に先んじて、経済的にも一つの大きな団体にしようと発足した法皇青年会議所を、 先輩方が楽しい時代も苦しい時代も会社や家族を守り、地域の経済活動を続け、JC活動を続けてきてくださったおかげで、地域が発展し、我々も今、地域への活動、子どもたちへの活動、 時代に沿ったJC活動を行っています。これらは決して途切れることなく、次世代へ紡いでいくことも我々の使命であります。次世代へ向けて、遥か先の見えない未来へ向けて、 発信し続ける組織でなければなりません。新しい価値を創造する時代へ、より良い未来のために、 地域の永続的繁栄に貢献できる組織を目指し、我々の手で次世代へのイノベーションを生み出していきましょう 。

基本方針

  • 青年会議所活動と地域の新しい魅力再発信
  • 地域活性化と持続可能な魅力ある地域づくり
  • 相互理解を高められる会員拡大
  • 創造性溢れる青少年の育成
  • 30周年に向けた次世代を担うリーダーシップの育成

※JCI・・・Junior Chamber の略。青年会議所の意。

※Society5.0 ・・・「イイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」を指す。
内閣府HPより https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/

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